【旧加納町役場庁舎】−大正15年(1926)に建てられた近代建築で、鉄筋コンクリート2階建、建築面積267u、設計は武田五一、平成17年(2005)に国登録有形文化財に登録されています。武田五一は明治時代から昭和初期にかけて活躍した日本の建築家で東京帝国大学工科大学卒業。明治34年(1901)に西欧に留学した事を受け当時の西洋建築の技術や意匠を習得し、帰国後にそれらを伝えた事から関西建築界の父」の異名を持ちました。数々の作品を手掛ける一方で建築教育にも力を入れ、京都高等工芸学校図案科や京都帝国大学工学部建築学科、神戸高等工業学校などの設立に尽力し多くの人材を輩出させています。旧加納町役場庁舎は武田五一が手掛けた貴重な建物ですが、撮影した時点では積極的に保存、活用しているようには見えず朽ちていく印象を受けました。
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