定勝寺(須原宿・大桑村・木曽路)

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定勝寺(須原宿・大桑村)
【定勝寺・大桑村】−浄戒山定勝寺は嘉慶年間(1387〜1388年)に木曽氏11代当主木曽親豊が木曽義仲以後の先祖供養の為に開基となり開かれました。木曽谷には木曽氏の菩提寺が定勝寺の他、興禅寺、長福寺とあり合わせて木曽三大寺と呼ばれ信仰の対象となりました。領主である歴代木曽氏から庇護され寺運も隆盛しましたが、天正18年(1590)に徳川家康の関東移封に伴い木曽氏も当地を離れた為に衰微し、さらに境内が木曽川の川縁近くあった事から慶長元年(1596)の川の氾濫により大きな被害を受け荒廃しました。慶長3年(1958)、尾張国犬山城主(1万2千石)石川光吉は信濃国内の豊臣家直轄領(太閤蔵入地)の代官だった事もあり、定勝寺を木曽氏の居館跡だった現在地に移し再興し中興開基となっています。慶長6年(1601)に中山道(木曽路)が開削されると名所の1つとして江戸時代後期に発刊された「木曽路名所図会」にも定勝寺境内の様子が描かれています。宗派:臨済宗妙心寺派。本尊:釈迦牟尼。

定勝寺の文化財
 ・ 定勝寺山門−万治4年−切妻、桧皮葺、一間一戸、四脚門形式−国指定重要文化財
 ・ 定勝寺本堂−慶長3年−入母屋、銅板葺、平入、桁行19.0m、梁間12.2m−国指定重要文化財
 ・ 定勝寺庫裏−承応3年−切妻、書院造、妻入、銅板葺、桁行21.9m、梁間14.0m−国指定重要文化財
 ・ 絹本著色木曽義元像(絵画)−室町時代後期−縦167.5cm、横55.8cm、軸装−長野県県宝
 ・ 絹本著色香林和尚像(絵画)−室町時代中期−縦96cm、横40.2cm、軸装−長野県県宝
 ・ 絹本著色貴山和尚像(絵画)−室町時代後期−縦75cm、横37.5cm、軸装−長野県県宝
 ・ 絹本著色玉林和尚像(絵画)−室町時代末期−縦82.3cm、横35.9cm、軸装−長野県県宝
 ・ 絹本著色天心和尚像(絵画)−桃山時代−縦89.0cm、横37.5cm、軸装−長野県県宝
 ・ 絹本著色補陀洛山聖境図(絵画)−元時代(鎌倉時代)−縦113.1cm、横56.9cm、軸装−大桑村指定文化財
 ・ 木曽義在像(絵画)−永禄元年−縦114.0cm 横33.5cm−大桑村指定文化財
 ・ 織部網干雁文手鉢(陶芸品)−安土桃山時代−長径31.7cm、高さ12.6cm、厚さ3mm−大桑村指定文化財
 ・ 鋳物湯釜(金工品)−慶安3年−釜:直径34.0cm、高さ33cm、口径18.4cm−大桑村指定文化財
 ・ 絹本墨画淡彩漁樵問答図(絵画)−室町時代後期−縦142.5cm、横82.8cm−大桑村指定文化財
 ・ 紙本金地著色柳橋水車図(絵画)−江戸時代−縦159.5cm、横356.8cm−大桑村指定文化財
 ・ 釈迦・文殊・普賢三幅図(絵画)−室町時代−縦203.0cm 横71.5cm−大桑村指定文化財
 ・ 十王像(絵画)−南北朝時代−地蔵菩薩(1幅)、十王像(10幅)−大桑村指定文化財
 ・ 武田信玄公騎馬像(絵画)−室町後期−縦172.5cm 横54.8cm−大桑村指定文化財
 ・ 書 英山(書跡)−永禄6年−前妙心寺天桂老書、縦149.5cm 横37.0cm−大桑村指定文化財
 ・ 書 玉林(書跡)−永正3年−古桂叟弘稽禅師書、縦161cm 横36.5cm−大桑村指定文化財
 ・ 書 樵月斉(書跡)−永禄元年−集尭仁如書、縦159cm 横39.2cm−大桑村指定文化財

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