鳥取県の伝統的・町並み

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項     目 場  所 備  考
・打吹玉川 ・倉吉市 鳥取県倉吉は南北朝時代に築かれた打吹城の城下町として整備された町です。吹上城は伯耆国守護職を担った山名氏の居城だった事から、伯耆国の守護所が設けられ、当地は伯耆国の行政、経済、軍事の中心地として大きく発展しました。山名氏は戦国時代に衰微しましたが、引続き国人領主である南条氏が拠点とした為、ある程度の繁栄が維持されたと思われます。江戸時代に入ると米子藩に属し、倉吉も重要視され藩主中村一忠の一族である中村伊豆守が配されています。米子藩が廃藩となり鳥取藩領になると倉吉陣屋が設けられ、寛永9年(1632)以降は家老である荒尾氏が配され、半独立行政権が認められた自分手政治が行われています。現在でも良好な町屋建築(鳥取県)や赤瓦の白壁土蔵群が町並みを構成し、国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されています。
・若桜町 ・八頭郡
・若桜町
若桜は中世に矢部氏によって築かれた若桜鬼ヶ城の城下町として整備された町です。矢部氏は中世以来長く当地を支配していましたが、戦国時代には若桜鬼ヶ城の争奪戦の中で大名家からは没落し、一族は近隣に土着し帰農しています。江戸時代に入ると山崎家盛が入封し若桜藩を立藩、当地は藩都として整備されましたが、元和3年(1617)に山崎氏が移封になると廃藩になり鳥取藩に属します。江戸時代中期になると鳥取藩は支藩である鳥取西館新田藩を立藩させ、明治元年に同藩が若桜藩に改称し陣屋を設けました。当地には古くから交通の要衝で、若桜往還の宿場町でもあり現在でも白壁土蔵群や「カリヤ」を持つ町屋建築などが町並みを構成し往時の名残が見られます。
・板井原集落 ・八頭郡
・智頭町
板井原集落は平家の落人の伝説が伝わる山間の集落です。明治時代から昭和初期にかけては養蚕などで多くの人が住んでいましたが、その後急速に過疎化しました。現在でも当時の集落の景観が残され、鳥取県選定伝統的建造物群保存地区に選定されています。
・智頭宿 ・八頭郡
・智頭町
智頭宿は古くから交通の要衝として知られ因幡街道(智頭往還)と備前街道が分岐していました。特に因幡街道は鳥取藩主池田家の参勤交代の経路で、丁度、鳥取城から1日の行程で智頭宿に至った事から宿所となる本陣が設けられました。本陣は当地の奉行所や役宅も設けられ、行政、経済の中心として発展しました。現在でも街道沿いには良好な町屋建築が残され、往時の雰囲気がある町並みが続いています。
・所子集落 ・西伯郡
・大山町
所子集落は大山の北麓に位置し、鎌倉時代には下鴨神社(京都府京都市)の荘園として下鴨神社の分霊が勧請され守護神として祀られていました。中世以降、大山(大神山神社)信仰が広がると、参詣道が集落内に通り次第に人口も増えたと思われます。江戸時代中期以降は門脇家など多くの豪農を輩出し現在も多くの豪農による独特な町並みが見られます。所子集落は「農村集落」として国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されています。
・鹿野町 ・鳥取市
・鹿野町
鹿野町は中世に築かれた鹿野城の城下町として整備された町です。城主である鹿野氏は長く当地を治めたものの、戦国時代に没落し、新たに領主になった羽柴秀吉に従った亀井茲矩が配されました。茲矩は城を近世的に大改修し、新たな城下町を町割しました。関ヶ原の戦いでも豊臣家を見限り東軍に与した為、領地が安堵され鹿野藩を立藩します。元和3年(1617)に2代亀井政矩が津和野藩(島根県津和野町)に移封になると鹿野藩は廃藩となり鳥取藩領に属し形式上は支藩である東館新田藩領となります。明治元年に改めて陣屋が設置され鹿野藩が立藩しますが、すぐに鳥取藩に吸収されています。鹿野の地は交通の要衝で、山陰街道の脇往還である鹿野往還の宿場町でもあり、現在も街道沿いには良好な町屋建築が軒を連ね往時の町並みが繁栄を窺えます。
・三朝温泉 ・東伯郡
・三朝町
三朝温泉は平安時代末期に源義朝の家臣である大久保左馬之祐が三徳山三仏寺に源氏再興の祈願する道中で、一匹の傷ついた白狼を救いました。その白狼は温泉神の化身だった為、その晩霊夢に白狼が出現し、楠の老木の根元に源泉が湧き出ている事を告げ姿を消しました。左馬之祐は御告に従うと、言われた通り源泉を発見し何時しか株湯と呼ばれるようになったと伝えられています。三朝町は世界屈指のラドン含有量ラジウム温泉である事から多くの人が湯治に訪れ大いに賑わい、現在も風情ある温泉街の町並みが残されています。
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